
試合概要
この記事では、2025年10月5日(日本時間)に行われたラ・リーガ第8節「レアル・マドリード vs ビジャレアル」の試合を振り返ります。
今季ここまで5勝1分1敗でラ・リーガ3位のビジャレアルをホームに迎えたレアル・マドリード。
2位と3位の直接対決でもあり、勝敗次第では順位が入れ替わる重要な一戦でした。
結果は3-1でレアル・マドリードが勝利。
アトレティコ戦での大敗を引きずることなく、難敵相手に見事勝点3を手にしました。
それでは早速この一戦を振り返っていきましょう。
まいマド的総括
ラ・リーガ第8節 レアル・マドリード vs ビジャレアルのスタメンとハイライト
試合ハイライトはこちら
※ハイライト引用(レアル・マドリード公式チャンネル)
両チームのスタメンとフォーメーション


画像引用元(FOTMOB)
途中出場(マドリーのみ)
64分 セバージョス OUT↔︎カマヴィンガ IN
64分 ギュレル OUT↔︎ベリンガム IN
75分 マスタントゥオーノ OUT↔︎ブライム・ディアス IN
83分 エンバペ OUT↔︎ロドリゴ IN
試合の流れ
保持のマドリー vs 非保持のビジャレアル
好調のビジャレアルは、マルセリーノ監督らしいソリッドな4-4-2のブロックで、ホームのマドリーに挑みました。
前半はその守備組織を崩せず、マドリーが攻めあぐねる展開に。保持率は73%を記録したものの、枠内シュートはわずか1本と決定機を作れませんでした。
一方、ビジャレアルは前がかりになったマドリーの背後を突くカウンターでチャンスを作りますが、これを決めきれず。
互いに譲らないまま前半を終えます。
躍動するヴィニシウス
後半開始直後、試合が動きます。
左サイドからドリブルを仕掛けたヴィニシウスが、迷わずシュートを放つと、ボールは相手DFに当たってコースが変わり、そのままゴールへ吸い込まれました。
これでマドリーが先制。
さらに69分、ヴィニシウスがエリア内でラファ・マリン(レアル・マドリード下部組織出身)に倒されPKを獲得。
これを自ら沈めて2-0とします。
その後、一点を返されるものの、77分にはヴィニシウスへのファウルで相手DFが2枚目のイエローを受け退場。
10人となったビジャレアルに対し、ブライム・ディアスとの見事な連携からエンバペがトドメの3点目を決めました。
そのまま3-1で試合終了。
正直、審判に助けられた感もある試合となりましたが、
好調のビジャレアル相手に、価値ある勝利を収めました。
管理人の感想
最適解探しは続く
マドリードダービーでの大敗を引きずることなく、10月1日のカイラト戦に続いて連勝を飾ったマドリーですが、チームとしての最適解を模索しています。
この試合も「チームとして崩して得点した」というより、ヴィニシウスの個の力でこじ開けた印象が強いです。※それがマドリーだよねって言われたらそれまでですが笑
特に1点目は、彼の集中力と決断力が際立った場面でした。
また、右SBにバルベルデ、そして中盤にセバージョスを起用した点が印象的です。
クロース退団以降、ビルドアップと攻撃のフィニッシュはレアル・マドリードとしての課題であり、アトレティコ戦での反省も踏まえてボールコントロールに長けたセバージョスを連続でスタメン起用し、その改善を狙ったものだと感じました。
またアロンソ監督が寵愛するギュレルとベリンガムの共存問題も解決していません。
マドリードダービーの同時起用で大失敗してから、カイラト戦、ビジャレアル戦はギュレル先発で彼と交代する形でベリンガムを投入しています。
一方で、アロンソ監督が信頼を寄せるギュレルとベリンガムの共存問題は依然として未解決。
ダービーでの同時起用が失敗に終わったため、この2試合では交代制での起用となりました。
ただ、今回のベリンガム投入後のパフォーマンスを見る限り、コンディションは良好なので、継続して交代制を続けるのか再び同時起用を試みるのかアロンソ監督の頭を悩ませそうです。
マスタントゥオーノの先発起用は果たして…
個人的には、マスタントゥオーノの先発起用には少し疑問を感じています。
もちろん、彼の才能や時折見せる光るプレーには間違いなくポテンシャルを感じますし、
クラブとして今後育てていきたい選手であることも大前提です。
実際、守備への切り替えや攻撃面での存在感は試合を重ねるごとに増しており、「使いたくなる選手」であるのは確かです。
ただ、この試合でも見られたように、決定機の精度に課題があるのは否めません。
また、マスタントゥオーノのミスに対してヴィニシウスやエンバペが明らかに不満を示している場面も気になります。
後半、彼がドリブルで突破を試みた際にも、2人はペナルティエリアに入らず、むしろ歩いており彼のプレーに対する信頼感がなさそうです。
このような「未来への投資」としての起用は、チームが勝ち続けている間は問題になりません。
しかし、結果が出なくなったときには、マスタントゥオーノ本人だけでなく、アロンソ監督への信頼までも失われかねません。
その意味で、今後の起用は慎重に見ていく必要があると感じています。
というのも、マドリーというクラブは、ギュレルやカマヴィンガのように「限られた出場時間で結果を出してきた選手」やレンタル移籍で結果を出してきた選手がポジションを勝ち取る文化があります。
その中で、マスタントゥオーノのように明確な結果を残せていない選手が継続的に起用されると、他の選手たちの間で反感を買ってしまうリスクもあるのではないかと思ったからです。
もっとも、ヴィニシウスのInstagramストーリーには、マスタントゥオーノの部屋と思われるホテルの一室にて5〜6人の選手が一緒にゲームをしている写真も投稿されていました。
その様子を見る限り、チームの雰囲気自体は良好だと思います。
ただ、ここ最近マスタントゥオーノの扱いに関しては少し気になる部分もあるので、今後も注目していきたいと思います。
まとめ
- 2位レアル・マドリードが3位ビジャレアルに勝利
- ヴィニシウス躍動で勝利を掴む
- チームは大敗から立ち直るも最適解は見つからず
来週からは代表ウィークに入ります。
次戦は10月20日(月)04:00~(日本時間)のラ・リーガ第9節ヘタフェ戦です。
かなり時間が空きますが、マドリーの選手たちが無事に代表ウィークを乗り越えてくれることを祈りましょう!