
試合概要
この記事では、2025年10月27日(日本時間)に行われたラ・リーガ第10節「レアル・マドリード vs バルセロナ」の試合を振り返ります。
今季初めての伝統の一戦『エル・クラシコ』
昨季はまさかの4戦全敗でこれ以上ない屈辱を味わったレアル・マドリードですが、
シャビ・アロンソ体制となってこの連敗を打破できるのか注目が集まりました。
結果は2-1でレアル・マドリードが勝利!!
見事マドリーが今季最初のクラシコの勝利を掴みました!
それでは早速この一戦を振り返っていきましょう。
まいマド的総括
ラ・リーガ第10節 レアル・マドリード vs バルセロナのスタメンとハイライト
試合ハイライトはこちら
※ハイライト引用(レアル・マドリード公式チャンネル)
両チームのスタメンとフォーメーション


画像引用元(FOTMOB)
途中出場(マドリーのみ)
62分 ギュレル OUT→ブライム IN
72分 バルベルデ OUT→カルバハル IN
72分 ヴィニシウス OUT→ロドリゴ IN
90分 ベリンガム OUT→セバージョス IN
91分 エンバペ OUT→ゴンサロ IN
試合の流れ
変則の中盤が機能した前半
立ち上がりからマドリーはハイプレスを仕掛けます。
すると開始早々にヴィニシウスがエリア内でファールを受けPK!…かと思いきやVARで取り消し。
しかしフルスロットルで試合に入れている感じがしました!
次第にレアル・マドリードの右サイド連携(右SBバルベルデ×右ベリンガム&カマヴィンガ)が機能。
22分、ベリンガムの完璧なスルーパスにエンバペが裏抜けして先制!!
変則中盤の高いアドリブ性と右サイドの機能性で相手の隙を突くことができました。
38分にマドリー自陣深くのビルドアップの場面でギュレルが致命的なボールロスト。
そこから簡単に崩されフェルミンにゴールを許します。
一度追いつかれるも、43分にヴィニシウスがドリブルで左サイドを深くまでボールを運ぶとファーポストへ高いクロス
これをミリトンが折り返し、ベリンガム冷静に押し込み、再び一歩前に出ます。
右の機動力を活かして、攻守でバランスを取りつつ、左でヴィニシウスが個人で打開。
後ろはチュアメニとミリトンの“理不尽守備”で押し切った前半だと思いました!
PK失敗から一転、防戦一方の展開に
後半開始早々、マドリーは前半の勢いそのままバルセロナを押し込みます。
すると48分に右サイドのカマヴィンガとのコンビネーション相手陣内深く侵入したベリンガム。
エリック・ガルシアのハンドを誘いPKを獲得します。
ベリンガムはここまでで1G1A1PK獲得です。凄まじい活躍!
しかしこの絶好のチャンスに立ちはだかったのは相手GKのシュチェスニー。
エンバペのPKを見事ストップしました。
するとPK失敗以降、流れはバルセロナへ傾きます。
レアル・マドリードの前線と中盤の出力が落ち、ハイプレスが失われ防戦一方の試合展開となります。
要所要所でカウンターからのシュートチャンスを作るもやはり決めきれず。
特に終盤はヤマルの配球からクンデに決定機(88分)もありましたが、バルセロナ側もチャンスを活かせないまま試合終了。
最終ラインが耐えて2-1で勝利。
後半の内容はヒヤヒヤしましたが、結果は最高。
昨季、辛い思いしかしなかったクラシコで久しぶりの勝利を味わうことができました!
管理人の感想
久々のクラシコ勝利!!
クラシコ勝利だァァァ!!!!
いやー本当にね、昨季のクラシコが本当に地獄すぎたので、この勝利は嬉しすぎますね!!
改めて見返すと本当に酷いやられっぷり…涙

(参照:昨季のクラシコの戦績…)
こういうビッグマッチは勝てばなんでもいいと思ってしまう派なのですが、
個人的に感じたこの試合の勝利のポイントを3つ挙げたいと思います!
勝利のポイントその1:変則中盤が機能した
試合開始直前、スタメン発表を見て、僕は嫌な予感がしました。
というのも、チュアメニ/カマヴィンガ/ギュレル/ベリンガムという並びを見て
もしかして、マドリードダービーで大失敗した4-4-2のダイヤモンド型のリベンジをするのでは…?
と邪推してしまいました。
実際はいつもの4-3-3(4-1-4-1)に近い形で、右ウイングにカマヴィンガ&ベリンガムが局面に応じて入れ替わる
変則的な中盤を採用しました!
この起用が功を奏し、ハイプレス・球際・カウンター・保持の多くの局面で機能していたと感じます。
ベリンガムとカマヴィンガのフットボールプレイヤーとしての総合力の高さを再び実感しました!
特に右サイドバックのフェデとの相性はバッチリで、右のカマヴィンガ&ベリンガムでタメを作り、
フェデの機動力を最大限に生かすことができました!
(フェデの怪我の具合が気になるところですが、、、)
シャビ・アロンソ監督には「疑ってすみませんでした!!」と謝らなくてはいけません…
勝利のポイントその2:ハイプレス&ブロック守備
今季これまでアロンソマドリー体制になってからチャレンジしていたハイプレス戦術ですが、
この試合は特に気合が入っていました。(機能していたとはお世辞には言えないけど)
普段、控えめな守備貢献のエンバペとヴィニシウスも前半からかなり飛ばしてプレスに行っていた印象ですし、
カマヴィンガとベリンガムは言わずもがな、ハイセンとミリトンもかなりラインを上げてマンツーマンでついていったのが印象的でした。
正直、ハイプレスの練度は高くないけど、剥がされようが根性で全力で戻るっていうモチベーションの高さでカバーするのはマドリーらしいですし、
シャビ・アロンソもその部分のコントロールは上手いんだなと感じさせられました。
前述の通り、ハイプレスの練度は高くないのでバルセロナに剥がされて前進されるのですが、
全力で戻ってブロック守備を作って守り切ったのがこの試合という印象でした。
後述のバルセロナが本調子ではなかったという理由にもつながるのですが、
この試合のマドリーの対人守備は相当勝率が高く、撤退してブロックさえ作れば、かなり固い守備ブロックを作ることができました。
勝利のポイントその3:バルセロナが本調子ではなかった
個人的にはこのポイントが試合に与える影響が最も大きかったと思います。
バルセロナの守備は昨季と比較してそこまで大きく変わってはいないという印象ですが、
攻撃に関しては怪我人とコンディションの影響が大きく出たと思います。
特にラフィーニャの不在がバルセロナ攻撃陣に与える影響は大きく、
彼の背後への裏抜けとプレス強度がないだけで、かなり守りやすくなったのではと思いました。
ヤマルもこの試合、調子のいい時と比べるとパフォーマンスはかなり低い印象を受けました。
勿論カレーラスがよく守ったという見方はできますが、好調時のヤマルはドリブルとパスの判断が良いイメージがあったので、代表戦による過密日程の影響などあるのかなと感じました。
勝利は最高!ただ気になる点が2つ
伝統の一戦に勝った、リーグ戦での差を広げたこの2点から勝利は素晴らしいです。
ただ個人的に気になる点が2つあります。
- ヴィニシウス、交代に激怒しロッカー直行
- vsヤマルの今後
ヴィニシウス、交代に激怒しロッカー直行
詳細はMARCAの記事を翻訳&要約した別記事でまとめたいと思いますが、
簡潔にまとめると以下の通りです。
マドリーが2−1でリードしていた後半72分。
アロンソ監督がヴィニシウスをロドリゴと交代させる決断を下しました。
ヴィニシウスは交代を知ると「俺!? 俺が!?」と叫び、信じられないといった表情で不満をあらわに。
その後も苛立ちは収まらず、ベンチ方向をにらみながら「くそったれ!」と叫び、
交代後、ヴィニシウスは握手もせずに真っすぐロッカールームへ直行しました。
DAZNによると、その際通路を歩きながらヴィニシウスは
「もうチームを出る。出て行くよ、もう出た方がいい」
と口にしたとのことです。
せっかくいいプレーして、勝利に貢献したんだから平和に終わってくれよ…涙
vsヤマルの今後
今回のクラシコで注目を集めたのは試合前のヤマルの発言です。
「彼らは盗み、文句を言う」
これに対してレアル・マドリードの選手たちはヤマルとバルセロナに対して
従来のクラシコ以上の感情を持って試合に臨んだことは確かだと思います。
一部MARCAの記事を翻訳したものを抜粋します。
”試合終了の笛が鳴ると、最初に詰め寄ったのはカルバハル。
スペイン代表でチームメイトでもある彼は、ヤマルに「もっと話してみろ」と言わんばかりのジェスチャーで強く抗議した。
そのやり取りをきっかけに、クルトワをはじめとするマドリーの選手たちが次々と集まり、騒然とした雰囲気に包まれた。
ヤマルはチームメイトに制止されながらも言い返そうとしたが、事態は収拾不能に。
勝利を収めたマドリーの選手たちは、試合前からの因縁を一気に爆発させる形となった。
そして、トンネルへ引き上げようとするヤマルの前に最後に現れたのがヴィニシウスだった。
ブラジル人アタッカーは強い口調で言葉を交わし、両者は激しく対立。
ヤマルが「外で会おう」と挑発すると、ヴィニシウスは激昂して詰め寄り、スタッフに制止される事態となった。
カルバハルはこの乱闘に加わらず、他の選手と握手を交わし退場。
クラシコは、ペドリの退場で火がついたベンチ間の衝突に続き、最後まで緊張感が漂う幕切れとなった。”
こういうピッチ外でバチバチ感のあるクラシコは久しぶりな記憶です。
レアル・マドリードというクラブに喧嘩を売ったヤマルですが、
今後のクラシコでのvsヤマルの構図は注目です。
まとめ
- レアル・マドリードが久しぶりにクラシコ勝利!
- 決戦仕様の変則中盤がハマる
- 勝利も、ヴィニシウスやヤマルの件で物議を呼ぶ展開に
次戦は11月2日(日)05:00~(日本時間)のラ・リーガ第11節のバレンシア戦です。
ではまた次の記事でお会いしましょう!
バイバイ!