試合概要
この記事では、2025年11月27日（日本時間）に行われたチャンピオンズリーグ第5節「オリンピアコス vs レアル・マドリード」の試合を振り返ります。
リバプール戦、直近のラ・リーガ2戦でのドローと、悪い流れを断ち切りたいマドリー。
アウェーでの一戦は、エンバペの爆発というこれ以上ない形でスコアが動きました、終わってみれば 3-4での勝利。
スコアだけ見れば激戦ですが、その中身は「個の力で殴り勝つも、相手に救われた」というのが正直なところ。
エンバペが7分間でハットトリックを達成するなど衝撃的な活躍を見せた一方、
守備面では課題が山積みのまま、なんとか勝ち点3をもぎ取った試合となりました。
早速試合を振り返っていきましょう。
まいマド的総括
オリンピアコス vs レアル・マドリード CL第5節のスタメンとハイライト
試合ハイライトはこちら
両チームのスタメンとフォーメーション
画像引用元（FOTMOB）
途中出場（マドリーのみ）
46分 カマヴィンガ OUT→セバージョス IN
61分 アセンシオ OUT→ブライム IN
90分 ヴィニシウス OUT→フラン・ガルシア IN
試合の流れ
衝撃の7分間！エンバペがハットトリック
試合は開始早々に失点し、いきなり不穏な空気が流れます。
しかし、ここから“あの男”が覚醒します。
21分、久しぶりのオープンプレーからの得点で同点に追いつくと、
23分にはトレントからギュレルを経由し、最後は珍しいヘディングで逆転弾！
さらに28分、相手の守備ラインの裏を突き、あっという間にハットトリック達成。 わずか7分間で3得点。
「どんだけ点取るんですかこの人」と思わず笑ってしまうほどの決定力で、試合を一気にひっくり返しました。
ただ、これは相手の「ハイラインかつプレスが緩い」という守備の雑さに助けられた側面も大きく、 「スペースさえあればヴィニシウス＆エンバペで殴り勝てる」ことを再確認した前半となりました。
後半も止まらない攻撃、止まらない失点
後半に入っても試合の大枠は変わりません。
58分には、チュアメニのフィードからヴィニシウスが突破し、最後は中央のエンバペに合わせて4点目。
これで勝負ありかと思いきや、ここからマドリーの守備の脆さが顔を出します。
51分に左サイドを崩されてタレミに決められると、 80分にはクロスから再び失点し、終わってみれば3-4の僅差。
「攻撃陣が爆発してなかったら…」と想像するとゾッとするような、まさに「殴り合い」を制しての勝利でした。
管理人の感想
CR7以来の安心感とカマヴィンガの輝き
まずポジティブな点から。 何と言ってもエンバペの個人能力です。
チャンスさえ作れば1人で取り切ってくれる。この絶対的な安心感は、クリスティアーノ・ロナウド以来と言っても過言ではないでしょう。
そして、個人的にこの試合のMVPに挙げたいのがカマヴィンガです。
彼は前半のみの出場でしたが、パフォーマンスは圧巻でした。
相手のプレスが甘いとはいえ、ドリブルで1枚剥がして運ぶプレーがめちゃくちゃ効いていました。
ビルドアップの不安定さというチームの課題に対し、彼が一人で解決策を提示しているようでした。
また、トレントのヴィニシウスへの正確なサイドチェンジも効果的で、今後の攻撃の鍵になりそうです。
クロス対応の貧弱さと守備意識の欠如
一方で、ネガティブな点は明確です。
「クロス対応の貧弱さ」、これに尽きます。
2失点目は左サイドで数的不利を作られ、ヴィニシウスの戻りが遅い中、中で誰もカバーしきれずに失点。
3失点目もクロスに対し、中央でマークがつききれずに合わせられました。
ここでMGP（もっと頑張ってプレイヤー）として名前を挙げざるを得ないのが、トレントとカレーラスです。
トレントの守備強度が低いのはある程度覚悟していますが、強豪相手にこれでは正直怖いです。
そして臨時CBを務めるカレーラスも、周りを使った守備やエリア内での判断に甘さが見え、本職ではない限界を感じさせました。
できるだけ早く左SBに戻してあげてほしい、というのが本音です。
相手に助けられた勝利
正直なところ、この試合はオリンピアコスの守備のクオリティの低さに救われました。
ハイラインなのにボールホルダーへのプレスが緩く、スルーパスが出し放題。
マドリー対策をしてこない相手にはこれだけ点が取れるという自信にはなりましたが、
守備が整った相手に対してどう点を取るか、そしてどう守るかという根本的な課題は解決していません。
勝って兜の緒を締めよ、とはまさにこのことです。
まとめ
- エンバペ4発！個の力でねじ伏せる
- カマヴィンガがビルドアップの救世主に？
- クロス対応の守備は崩壊レベル
次戦は12月1日(月)05:00~（日本時間）のラ・リーガ第14節のジローナ戦です。
ではまた次の記事でお会いしましょう！
バイバイ！