
CL敗退後のレアル・マドリード。
数シーズン前、試合の最後1分まで見逃せない熱が宿った試合をしていた彼らが、どこか別のチームになってしまったような、そんな言いようのない違和感を感じているのは僕だけでしょうか。
ベティス戦で突きつけられた、形容しがたい虚無感。
そして、エスパニョール戦の後半に再度痛感した「純粋な9番の存在意義」。
正直言ってこの2試合は、ファンである僕ですら、観ていてかなり「しんどい」内容でした。
しかし同時に、今のチームが抱える問題と、来季に向けたヒントがはっきりと見えた2試合だったのかなと思います。
今回は2026年4月25日に行われたラ・リーガ第32節『ベティス vs レアル・マドリード』、
および5月4日に行われた第34節『エスパニョール vs レアル・マドリード』の2試合をまとめて振り返ります。
まいマド的総括
この2試合で見えた「3つの致命的な問題」
今回の2試合を振り返ってみると昨季から指摘し続けてきた「課題」が深く根をはり、「致命的な問題」にまで悪い意味で成長してしまったと感じます。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
① 失われたマドリディズモ
1-1で劇的引き分けとなったベティス戦。
94分に喫した失点。あれは単なる不運ではないと考えています。
前半に幸先よく先制した後に、なぜか自分たちでペースを落とし、中途半端な状態を自ら作ってしまいました。
画面越しにこう感じた方も多かったはずです。
「このチーム/選手達は、本当にまだタイトルを狙っているのか?」
試合終盤になっても「意地でも守り切る」といった気合いは感じられず、結果失点。
これまで、試合終盤に劇的に得点し、勝利するというのは我々レアル・マドリードの十八番でしたが、それはもうすっかり過去の姿になってしまいました。
それだけでなく、劇的弾をあっさり許すようなチームなってしまった事が本当に残念です。
ベティス戦は本当に選手達から闘う意志ややる気のようなものが一切感じられませんでした。
マドリーに所属している以上、選手達のプライオリティの高さはCLが最上位だと思います。
そのCLを失い、ラ・リーガ(国内リーグ)も絶望的となるとやる気もなくなるかもしれませんが、現在の彼らの覇気を感じないプレーぶりはタイトル云々よりも目の前の1試合に対する「勝利への執念」が欠けている気がします。
② 「9番不在」が招く攻撃の停滞
エスパニョール戦の前半は、9番不在を痛感させられるような試合でした。
- サイドを回すだけの外循環
- 中央で受けるブライムがボールが収める事ができず、相手を押し下げられない
- ゴール前で「怖さ」を演出する基準点がない
ブライムのゼロトップという形は、機能すれば美しいですが、オフザボールの動き、流動性の少ない今のマドリーではただの「FWのMF化」になってしまっています。
「どうやってチームで点を取るのか」という設計が、ピッチから消えていました。
③ 試合とチームをコントロールする「リーダー」の不在
ベティス戦で目立ったピタルチの致命的なミスや、カマヴィンガの出口の見えない不調。
また試合終盤に奪われた劇的同点弾。
昨季からマドリーは、「悪い流れの時にチームを立て直せるリーダー」がピッチ上に存在していません。
ピッチ外でもピッチ内でもチームが結束していて、悪い流れの時でも一体感を持って修正ができないのです。
昨季より「課題レベル」では感じていたものの、放置し続けた結果、致命的な問題にまで発展してしまったと思います。
もちろん上記に挙げた以外にも、「ゲームメイカーの不在」「攻守の型の消滅」「ヴィニ&バペの共存」など今のマドリーには問題が山積みです。
ただ、そんな問題山積みで終了しそうなシーズンでも来季に向けてポジティブな点もこの2試合から見えてきました!
ゴンサロ投入が証明した「正解」の形
エスパニョール戦の53分。ゴンサロがピッチに入った瞬間に、試合の構造は劇的に改善されました。
- 中央に基準点ができることで、ボールが収まる
- 攻撃に明確なリズムと奥行きが生まれる
- 中央が警戒されることで、サイドの選手が活きる
そして何より、ヴィニシウスが圧倒的にプレーしやすそうで「得点できる状態」になったことが決定的な違いだと思います。
彼の2ゴールは決して好不調の波の中での上振れではありません。
ゴンサロという「クラシックな9番」が中央に構えることで、組織としての不全が一時的に解消された、非常に合理的な結果だったと言えます。
この試合のブライム・ディアスやエンバペはCFとして起用された際にあまりに動きすぎて結果的にMFのような位置まで下がってきてしまいます。
これによって相手のCB周辺がぽっかりと空いてしまい、そのスペースを誰が使うわけもなくただ、人だけがいないという光景は今季散々目にしてきました。
その現象に答えを突きつけたゴンサロの活躍は今のレアル・マドリードが「純粋な9番タイプのFW」を必要としている何よりの証なんじゃないでしょうか。
孤高の守護神、ルニンの奮闘
攻守ともに停滞感しかなかったベティス戦の中で、唯一闘っていると感じさせてくれたのはルニンでした。
前半の終盤に訪れた決定機の数々を救ったビッグセーブは圧巻の一言。
あのプレーがなければ、僕たちはもっと無惨な敗北を目の当たりにした事でしょう。
クルトワという圧倒的なGKが正守護神として構えるチームで彼のようなGKがいてくれるというのが何より嬉しい事だと実感しました。
まとめ:残り試合を「消化試合」にしないために
改めて、ラ・リーガ優勝の可能性は、現実的に見て極めて厳しい状況にあります。
なので今季も主要タイトルは無冠でシーズンを終えるというのが今の所、既定路線です。
マドリーの何人かの選手はもうすでにW杯に照準を合わせ、怪我(本当かもしれないけど)で戦列を離脱しています。
だからこそ、ここからの戦いをどう位置づけるかが重要だと思うんです。
ただの消化試合として終わらせるのか、それとも来季に向けた「再構築の時間」にするのか。
来季はまた監督が変わるので、選手からすればリセットされてしまいますが、
ゴンサロが見せたような可能性をヒントに、崩壊寸前の今のマドリーをどう積み上げ直すのか。
この視点こそが、今の僕たちがマドリーの試合を観る唯一の理由です。
まとめ
正直、この2試合を観るのは本当につらかったですよね。
「何のために明け方から起きているんだろう」と、ベティス戦の僕のようにふと虚しさを感じた方もいるかもしれません。
ただそれでも最後まで見届けてしまうのが、マドリディスタの性というものなのかもしれません。
- どうすればこの状況を変えられると思いますか?
ぜひ、このGoogle Formからあなたが感じた今季の振り返りと来季の展望について教えてください!!
ここからの試合は、単なるリーグ戦の消化ではありません。
来季、僕たちが再び欧州の頂点を狙うための「ヒント」が詰まった貴重な時間になるはずです。
一緒に、その答えを探していきましょう。
ではまた次の記事でお会いしましょう! バイバイ!