試合レビュー

【完敗】宿敵に目の前で優勝される屈辱と覇気を失った白い巨人 バルセロナ vs レアル・マドリード 試合レビュー ラ・リーガ第35節

試合概要

この記事では、2026年5月11日(日本時間)に行われた、

ラ・リーガ第35節『バルセロナ vs レアル・マドリード』の試合を振り返ります。

CL敗退、そしてラ・リーガでの停滞、そしてチーム内での暴力沙汰。
最悪と言ってもいいチーム状況の中で迎えた、敵地カンプ・ノウでのエル・クラシコ。

こんな状況でもマドリーであれば、と一抹の期待を抱いていたマドリディスタもいるかもしれません。しかし、期待は、無残にも打ち砕かれました。

総評としては、「戦術的なチームとしての完成度の差もさることながら、マドリーの選手たちから勝利への執念が完全に消え失せてしまったことを証明する、極めて失望感の強い敗北」でした。

まいマド的総括

ラ・リーガ第35節 バルセロナ vs レアル・マドリードのスタメンとハイライト

試合ハイライトはこちら

※ハイライト引用(U-NEXT

両チームのスタメンとフォーメーション

画像引用元(FOTMOB

試合の流れ

崩壊したバイタルの管理と、ラッシュフォードの一撃

試合は序盤から、バルセロナのパスワークに翻弄される形となりました。

9分、マドリーのブロック守備に対してバルセロナのフェラン・トーレスが中央へ降りて楔を受けると、DFラインのカバーに入ってたチュアメニのカバーでアンカーポジションに入っていたカマヴィンガの対応が遅れ、バイタルエリアをあっさりと明け渡してしまいます。

慌ててカバーに飛び出したリュディガーが一か八かのタックルを見せましたが、ペナルティエリア外でファール。

このFKをラッシュフォードに叩き込まれ、早々に先制を許しました。
この失点シーンにおけるカマヴィンガの危機管理能力の低さは、以前から指摘している通り、今季の彼の低調なプレーぶりを示す深刻な現象の一つです。

組織的に「剥がされた」2失点目

反撃に出たいマドリーでしたが、18分にさらに突き放されます。

バルセロナの保持局面、中央からサイドを広く使った裏抜けに対し、リュディガーが釣り出される形でポストプレーを許すと、空けたスペースを突かれます。
走り込んだフェラン・トーレスに完璧に叩き込まれ、わずか20分足らずで2点のビハインド。

マークに付くはずだったラウール・アセンシオは、相手の動き出しに全く付いていけず、傍観するような形になってしまいました。

序盤こそカバーリングで良さを見せていただけに、この局面での集中力の欠如は、試合勘のなさゆえか、それともチーム全体の士気の低さゆえか、闘志の強さが特徴的な彼であるからこそ非常に悔やまれるシーンでした。

虚空を彷徨う後半

後半、一矢報いたいマドリーでしたが、ピッチ上に「逆転のマドリー」の面影はありませんでした。アルベロア監督を含め、ベンチからも逆転への情熱が感じられず、「何が何でも逆転する」という姿勢が見られません。

ヌルッとした、まるで親善試合のような空気感のまま時計だけが進み、結局何もできないままタイムアップの笛を聴くことになりました。

管理人の感想

バルセロナとの力の差をただただ感じた90分

内容面は、バルセロナとのチーム完成度の差をこれでもかと見せつけられるものでした。非保持からのトランジションは全く機能せず、ボールを持てば中央に当てた瞬間にバルセロナの高強度のプレスに圧殺される。
バルセロナのハイラインを攻略するような裏抜けもアタッキングサードで相手を崩すための流動性も皆無でした。

個人的に気になったのは、ベリンガムの孤立です。
彼は全方向からバルサの鋭いプレスを受け、ロストするシーンが散見されました。

一見すると玉離れが悪いように映りますが、実際には周囲のフォローや流動性があまりに少なく、パスコースを限定された彼には為す術がなかった。

ブライムが個の力で剥がすシーンもありましたが、組織としての連動性がないため、単発の輝きで終わってしまいました。

背中ではなく口で語るキャプテン

そして、何よりも失望したのは、選手たちから「バルセロナに勝つ」という強い気持ちが全く感じられなかったことです。

エンバペはハムストリングの負傷で欠場しましたが、試合中に彼が投稿したインスタグラムのストーリーには大きな違和感を覚えます。
2-0で負けている時間帯にわざわざ自宅からの応援メッセージを出す暇があるのなら、なぜチームに帯同し、カンプ・ノウでリーダーシップを示そうとしなかったのか。今の地の底にあるチーム状況で、彼のようなスターには「戦う姿勢」こそが求められていたはずです。

キャプテンマークを巻いたヴィニシウスも同様です。
7番を背負い、キャプテンマークを巻き、アルベロア政権でアンタッチャブルな立場を得たからこそ、逆境でこそプレーで周囲を鼓舞して欲しい。

しかし、この試合で彼が見せたのは、バルセロナサポーターへの煽りジェスチャー(欧州制覇15回を示すジェスチャー)のみでした。

かつてのような相手を恐怖に陥れる仕掛けは完封され、守備もラ・リーガ仕様の不真面目なもの。
背中ではなく口で語る彼の姿は、あまりにも「小物感」が強く、キャプテンとしてとてもふさわしいものではありません。

まとめ

  • 2-0で完敗。バルセロナに戦術・精神の両面で圧倒された。
  • バイタルエリアの管理不足と、攻撃における流動性の完全な消失。
  • 強いて挙げるなら、ラウール・アセンシオのフィジカル的なカバーリング能力。ただし、集中力の維持には課題が残る。
  • もはや今季の切り替えではなく、来季に向けた抜本的な改革が必須。この「覇気のなさ」をベルナベウのファンはどう受け止めるのか。

次戦はラ・リーガ第36節ホームでのレアル・オビエド戦となります(日本時間5月15日金4:30)。

敵地カンプ・ノウで敗北を喫し、ライバルクラブに目の前でトロフィーを差し出した不甲斐ないチームに現地のマドリディスタはどのように振る舞うのか。
非常に緊張感のあるホームゲームになりそうです。怪我人や大事にならないことを祈りましょう。

ではまた次の記事でお会いしましょう! バイバイ!

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