
新時代の予感と、衝撃の幕引き
思い返せば、今シーズンは期待に胸を膨らませて迎えることとなった。
待望のDFラインの補強、アルゼンチンの期待の新星。
近年にはない「超ビッグサマー」に、僕たちの鼓動は高鳴った。
そして何より、シャビ・アロンソ監督の凱旋。
ジダンやアンチェロッティが築いた「モチベーション管理型」の時代が限界を迎えた場所に、欧州最先端の戦術を携えたマドリーOBが帰ってきた。
シーズンの前哨戦となったクラブW杯(CWC)では、その期待に違わぬフットボールを見せてくれた。
緻密で、挑戦的で、それでいて情熱に満ちた指揮。
僕は確信した。
「これこそが、僕たちが待ち望んだ新時代のレアル・マドリードだ」と。
だが、振り返ればあそこがピークだった。
シーズンが始まると、CWCで見せた挑戦的なスタイルは次第に影を潜めていった。
ピッチ上で展開されたのは、これまで何度も見てきた「スター選手のエゴ」と「戦術」の妥協点を探るような、属人的な戦い方だ。
「正直、こういうのはもう飽きているんだけどな……」
若干の戸惑いを感じつつも、エンバペの理不尽なまでの絶好調ぶりに救われ、ギュレルの才能が少しずつ開花していく過程にはワクワクさせられた。
だが、表面上の白星とは裏腹に、内部の不満はアロンソの管理能力では賄えないほどに膨れ上がり、チームは空中分解へと至ってしまった。
アルベロア体制という「傀儡」と、現場の意地
後を継いだのは、カスティージャから急遽引き上げられたアルベロアだった。 彼はモチベーターとしては優れた指揮官だったのかもしれない。
だが、彼の監督としての真の実力は、結局最後まで分からなかった。
アロンソ解任以降、チーム内には明らかに「アンタッチャブルな存在」が生まれていた。
それがペレス会長の意向なのかは定かではないが、アルベロア体制はどこか上層部の意図をなぞるだけの傀儡政権のように僕の目には映った。
それでも、紆余曲折ありながらCLの決勝トーナメントという最高の舞台にコンディションを合わせてきた手腕は、一定の評価をすべきなのかもしれない。
現実を突きつけた終焉のホイッスル
チャンピオンズリーグ準々決勝2ndleg 敵地アリアンツ・アレーナに響いた終焉のホイッスル。
それが、僕たちの25-26シーズンの実質的な幕引きとなった。
ラ・リーガに目を向ければ、残り7節で首位との勝ち点差は「9」。宿敵バルセロナもCLを去り、残された国内のタイトルに向けて全力を注いでくることを考えれば、レアル・マドリードの残されたタイトルですら希望が限りなく薄いことは認めたくない現実だ。
一人のマドリディスタとして思うこと
様々な意見がマドリディスタの中でもあると思うが、こうやって振り返ってみると、今季は「本当によくやった」というのが僕の素直な感想だ。
例年通りの怪我人の多発、予想外の監督交代、ピッチ外の雑音。
これほど混沌とした状況の中で、CLベスト8まで這い上がり、リーガで2位に踏み止まった。
現場の選手たちやアルベロアをはじめとしたスタッフたちは、本当に死に物狂いで頑張ってくれたと思う。
シーズンが終わった暁には、彼らを全力で労いたい。
ある意味、過去10年の実績が異常すぎたのだ。
近年の体たらくにフラストレーションが溜まる気持ちもわかる。
だが、勝者がいれば敗者がいる。それがフットボールだ。
「まいにちマドリディスタ」が皆さんの気持ちを切り替える場所に
最近は僕自身の生活もバタバタしていて、なかなか動画を届けることができていなかった。
だが、今回の敗退を経て、逆に皆さんとこの感情を共有し、前を向きたいという想いが強くなった。
限られた時間の中で、残されたシーズンはもっとライトに楽しめるコンテンツの拡充に勤めるつもりだ。
戦術や勝敗だけでなく、ピッチ外の情報やマドリーを取り巻くカルチャーなど、少し肩の力を抜いて楽しめる動画や記事を増やして今季の強烈な失望感を忘れて欲しい。
そしてもうひとつ。
こっちが僕の本音だったりするんだけれど、
6月後半、僕はワールドカップを現地観戦してくる。
その熱狂を皆さんに届け、追体験してもらえるようなコンテンツを思案している。
僕の気持ちは、皆さんと同じだ。
今季の結果と内容は悔しくて、やりきれない。
だからこそ、切り替えるために別の熱中できることに没頭する。
この記事が、皆さんの心のモヤモヤを少しでも軽くする助けになれば、それ以上に嬉しいことはない。
ではまた次の記事でお会いしましょう! バイバイ!
Hala Madrid!