
現地記事に関してとソース
2025年8月22日にMARCA電子版に投稿された”La doble palanca del Real Madrid”(レアル・マドリードの2つのレバー)を要約してまとめました。
MARCA|La doble palanca del Real Madrid
記事のポイント
- レアル・マドリードは今夏、1億1,100万ユーロの収入を得た
- 収入の柱となったのはカンテラーノたちの売却益とクラブW杯
- これら2つのレバーによって財政の健全性を維持しながら大型補強を実現した
現地記事要約
今夏の補強の裏に財政戦略あり

↑YouTubeより
2025年夏、マドリーはハイセンやカレーラス獲得など移籍市場で積極的な補強を行いました。
その総額は1億7,800万ユーロに達するとも言われており、これは過去16年間で3番目に大きい額に。
この大型補強の裏には、マドリーの明確な財政戦略がありました。
キーワードは「2つのレバー」
1. カンテラーノの収益化
1つ目のレバーはバルデベバス出身のカンテラーノ売却です。
トップチームに昇格したものの出場機会に恵まれない若手選手を売却し、約3,100万ユーロを確保。
具体的な選手と大体の金額は以下の通り。
- ラファ・オブラドール(500万ユーロ)
- ユシ・エンリケス(300万ユーロ)
- チェマ・アンドレス(600万ユーロ)
- ビクトル・ムニョス(500万ユーロ)
- ハコボ・ラモン(250万ユーロ)
- アルバロ・ロドリゲス(250万ユーロ)
- ミゲル・グティエレス(700万ユーロ)
複数の選手売却を積み上げて大きな収益を得ることができました。
このモデルは以前よりマドリーが実践し、成果を上げてきたモデルでもあります。
将来の買戻し条項や再売却益の割合を組み込むため単なる売却で終わりません。
このようにマドリーはカンテラーノたちを効果的に活用しています。
2. クラブW杯による巨額収入
2つ目のレバーは、クラブW杯による巨額収入が挙げられる。
過密日程を理由に、選手や監督からは強い批判もあった本大会だったが、大会ベスト4まで進んだマドリー。
結果として、大会を通じて8,000万ユーロを獲得。
各国クラブが過密日程に目を瞑ってでも大会に参加した意味がわかるような金額となっている。
そして今夏の積極補強に…
この夏の補強(ハイセン、トレント、カレーラス、マスタントゥオーノ)に総額1億7,800万ユーロを投じたレアルマドリード。
これは過去16年間で3番目に大きな投資となりました。
本記事で紹介した”2つのレバー”によってレアル・マドリードは「健全経営」を維持しながら大型補強を実現しました。
管理人コメント
個人的にはさすがはマドリーという感じの記事でしたね〜
特筆すべきはカンテラ運営の抜け目なさ
ただ売却するだけに留まらず、選手が活躍した場合により多くの利益や少ない金額で買い戻せるように布石を打っておくのが本当にうまい。
挙げたらキリがないけど、フェデはディポルティーボへレンタル。
カルバハルはレヴァークーゼンへレンタル。
それぞれ出戻り組なんだよな。
期待度はそれぞれ違っていたかもだけど。
そんな将来への布石を打ちつつ、即金として3000万ユーロ以上稼ぐのは経営がうますぎるんよ。
ただまぁ今季ここまで補強に力を入れることができたのは間違いなくクラブW杯のおかげだということがわかった。
今大会への参加は欧州フットボール界を取り巻くインフレの波をうまく享受できたと言っていいのかな。
最後にバルセロナの財政難の時に散々「レバー」という単語を目にしたけど、スペインはそういう表現が好きなのかね。
ラ・リーガに限らず、プレミアも面白い言い回しが多いよね。
こういう独特の表現は海外フットボールならではの楽しみだと思う。
それではまた次の記事で