試合概要
この記事では、2025年10月20日(日本時間)に行われたラ・リーガ第9節「ヘタフェ vs レアル・マドリード」の試合を振り返ります。
代表ウィークが明け、ここから一気に過密日程とビッグマッチが続く予定のレアル・マドリード。
ヘタフェとの対戦成績は決して悪くはないものの、毎回苦戦を強いられる印象でした。
結果は0-1でレアル・マドリードが勝利し首位の座をキープ。
勝利はしたものの、相手の致命的なミスのおかげという部分も大きく、なんとか勝てました。
それでは早速この一戦を振り返っていきましょう。
まいマド的総括
ラ・リーガ第8節 レアル・マドリード vs ビジャレアルのスタメンとハイライト
試合ハイライトはこちら
※ハイライト引用(レアル・マドリード公式チャンネル)
両チームのスタメンとフォーメーション


画像引用元(FOTMOB)
途中出場(マドリーのみ)
46分 アラバ OUT→アセンシオ IN
55分 マスタントゥオーノ OUT→ヴィニシウス IN
65分 カマヴィンガ OUT→ギュレル IN
86分 ロドリゴ OUT→ロドリゴ IN
86分 ベリンガム OUT→ロドリゴ IN
試合の流れ
ヘタフェに封殺されたレアル・マドリード
ヘタフェは出足のいいプレスとプレスを剥がされた時のローブロックの守備でマドリーの攻撃をシャットアウトします。
ホームチームのいい守備に対してマドリー攻撃陣は代表戦の疲れからか、チャンスが全く作れません。
特に両ウイングのロドリゴとマスタントゥオーノに関してはパスも引っかかりロストも多い印象を受けました。
とはいえ、ヘタフェもボールの奪いどころのほとんどが自陣深くだったので、効果的なカウンターを発動させることはできませんでした。
個人的にはマドリーの攻撃も冴えないし、ヘタフェも攻めの出力不足だしでかなり退屈な試合展開でしたね笑
(よく試合展開ではあるけど)
ヴィニシウス投入で一気に流れが変わる
後半開始になってもローテンポな試合の流れは変わりませんでした。
「この何も起きない感じで守りきられて引き分け、最悪ワンチャンスものにされて負けたらキツすぎるな…」
とか思っていたんですが、55分のヴィニシウス投入で試合が一気に変わります。
ヴィニシウスは投入直後から左サイドから積極的に仕掛けるも効果的な突破は見せられないかつ、
ロスト後のプレスも気合いは入っていませんでした。
明らかにプレーの質という点から見るといい入りはできていない印象…
ただそのデュエルの中で対面する相手選手たちと何やら言い合いを数回行っていると
口論していた相手選手がヴィニを積極的に削りにくるようになりました。
駆け引きと言ってしまえばかっこいいけど、ヴィニもヘタフェの選手もあまり褒められた振る舞いではないですよね笑
左サイドの温度が上がってきた中、76分にボールと関係のないところでヴィニシウスを倒したとのことでヘタフェのアラン・ニョムに1発レッドカードが提示されます!
しかも彼はわずか1分前に途中交代で投入された選手でした。
明らかにヘタフェのムードが落ち込んだ時間帯
見逃さなかったのはギュレルとエンバペでした。
中央でギュレルがボールを受けるとそれまで完成度の高かったヘタフェの守備ブロックにぽっかりとスペースが空いてしまいました。
そのスペースでエンバペがボールを受けて、GKの一対一を落ち着いて決め切って先制。
その後、ヘタフェに2人目の退場者が出たり、マドリー守備陣の集中力が切れて決定機を作られるなど
色々試合が動く場面はありましたが、結果は0-1でレアル・マドリードがなんとか勝ち切りました!
管理人の感想
ベリンガムの起用法について
この試合、とにかく目立ったのが相手のペナルティエリアまで進入できなかったことです。
試合通じて8割近いボール支配率を記録したマドリーですが、相手にとっての危険なエリアでボールを運ぶことなく、完全にヘタフェの思う通りのゲーム展開を続けてしまいました。
なぜここまでマドリーがボールを握ったのにも関わらず、効果的な攻撃ができなかったのか、
理由は「ベリンガムが全く戦術に適応できていないから」だと僕は考えます。
ロドリゴとマスタントゥオーノは単純にコンディションや能力的に違いを生み出せなかった一方で
今回ギュレルに代わってトップ下で先発したベリンガムはその役割自体が彼の能力に合っていないと感じました。
今季のマドリーの4-2-3-1のシステムではトップ下の選手に創造性が求められると思っています。
それこそ、ギュレルのような一瞬の閃きと高いキック精度を武器に決定機を創出される役割です。
言い換えれば、ゴールを生み出すためのパスを供給する「使う側」の選手が適任だと思うんです。
賛否あるとは思いますが、23-24に見せた並外れた決定力や1.5列目からの攻め上がりなど攻撃のアクションにおいてベリンガムは「使う側」ではなく「使われる側」なんですよね。
もちろん、器用な選手なのでなんでもできるんですが、彼が一番輝くのは使われる瞬間だと僕は思うんですよね。
攻撃の歯車が噛み合う日は来るのか
ここ数年で一番と言っていいほど、前線のメンバーの層が厚いマドリーですが
実際は似たタイプが多く、それぞれの活かし方を模索している状態です。
今季これまではエンバペがチームを牽引して得点を奪い続けていますが、この様子だとタイトルを取るのは難しいと思います。
ヴィニシウス、ギュレル、ベリンガム…
誰が第2の得点源になるかはわかりませんが、アロンソ監督に攻撃面の改善は期待したいところです。
まとめ
- レアル・マドリードがヘタフェに勝利して首位キープ
- 引かれた相手を崩せないかつ、前線に不協和音
- ベリンガムの最適解探しは続く
次戦は10月23日(木)04:00~(日本時間)のCLグループステージのユベントス戦です。
CLのグループステージは一戦落とすだけでも影響が大きいですから、イタリアの雄 ユベントスには何とか勝利を収めたいですね!
ではまた次の記事でお会いしましょう!
バイバイ!