
試合概要
この記事では、2026年1月21日(水)に行われた
チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第7節「レアル・マドリード vs モナコ」の一戦を振り返ります。
アルベロア体制3戦目となったホームでのCL。
結果は 6-1での圧勝。
モナコが攻守に渡って機能不全に陥っていたという側面は否定できませんが、マドリーは相手の緩みを逃さず、徹底的に弱点を突き続ける冷徹さと爆発力を見せました。
結論から言えば、「アルベロアの調整力が、個のポテンシャルを最大限に引き出した完勝」です。
レバンテ戦の後半に見せたポジティブな兆しを頭から表現し、スペースがある状況でのマドリーがいかに手が付けられないかを欧州中に知らしめた90分間でした。
まいマド的総括
CL第7節 レアル・マドリード vs モナコのスタメンとハイライト
試合ハイライトはこちら
※ハイライト引用(WOWOWサッカー official)
両チームのスタメンとフォーメーション


画像引用元(FOTMOB)
途中出場(マドリーのみ)
46分 ラウール・アセンシオ OUT→セバージョス IN
71分 マスタントゥオーノ OUT→ゴンサロ・ガルシア IN
76分 カマヴィンガ OUT→フラン・ガルシア IN
76分 ギュレル OUT→カルバハル IN
83分 バルベルデ OUT→Dani Meso IN
試合の流れ
アルベロア流「フロントスリーの自由」と電光石火の先制劇
試合は開始早々の5分に動きました。
マスタントゥオーノが右サイドを切り裂き、ベリンガムがランニングで作ったスペースをフェデ・バルベルデが突き、最後はエンバペ。
スペースがあれば簡単にネットを揺らす、マドリーの元来の強みが凝縮された先制点でした。
アルベロア監督3戦目にして、僕が最も「よく修正してきた」と感じたのは、前線の連動性と攻→守の切り替えです。
アロンソ政権ではエンバペ以外の立ち位置を細かく指定する傾向がありましたが、アルベロアはフロントスリーに流動的なポジションチェンジを許容しているように見えます。
結果として、相手のマークを混乱させ、エンバペの怖さがより増大。
レバンテ戦の後半に見せた「勢い」を、この試合では頭から体現できていました。
攻→守の強度復活とヴィニシウスの躍動
25分には追加点。
エドゥアルド・カマヴィンガのフリックから、アルダ・ギュレルのスルーパス一閃。
左を抜けたヴィニシウス・ジュニオールのアシストからエンバペがドブレーテ(2得点)を達成。
ここ数試合と明らかに異なるのは、ネガティブトランジション(攻→守)の強度と、撤退時のブロック形成の速さです。
モナコのビルドアップが不安定であることを見抜くやいなや、ボールを失ってからの守備で相手陣内で窒息させるようなプレスを敢行。
もちろん、守備の貢献度が低いモナコの前線に救われた面はありますが、相手の弱みに漬け込む「狡猾さと継続性」が戻ってきたのは好材料です。
後半もマドリーの勢いは止まらず、51分にヴィニシウスのアシストからマスタントゥオーノ、55分にはオウンゴールを誘発。
そして63分には、ギュレルのパスカットからヴィニシウス自らゴラッソを叩き込み、80分にはベリンガムにも得点が生まれ、試合を決定づけました。
管理人の感想
理想的なショートカウンターの完遂
6-1というスコアが示す通り、この試合のネガティブトランジションとショートカウンターのハマり具合は、完全に試合を決定付けました。
またアロンソ時代に顕著だったカウンター時のエンバペ頼みの攻撃が、流動的なポジショニングによって改善されたように見えました。
ポジションを入れ替えることでヴィニシウスやこの試合右ウイングで先発したマスタントゥオーノにもスペースが与えられ余裕を持ってプレーできているように感じます。
ただ、手放しで喜べないのは72分の失点シーン。
自陣深い位置でのセバージョスのビルドアップのミス。彼は昔からハイリスクな選択を好む傾向にあります。
彼の「良さ」と「軽率さ」が表裏一体となったプレーでしたが、試合勘が欠如している現状ではあまりに無謀な挑戦でした。
組織としてのビルドアップの整備はまだ道半ばであり、強豪相手にあの「油断」を許すことがあれば、マドリーが今季タイトルを獲るのは難しいでしょう。
ヴィニシウスの意地とベリンガムの献身
結果から見れば周知の事実かもしれませんが、MVPはヴィニシウスを推します。
1G2A、さらにオウンゴール誘発。
これ以上ない結果で批判を黙らせました。
また、マスタントゥオーノの運動量と、ベリンガムのボックスtoボックス的な動きも素晴らしかったです。
特にベリンガムは、試合を通じて裏抜けを繰り返し、最後の80分に報われたゴールシーンは、彼の献身性が形になった素晴らしい瞬間でした。
アルベロア監督の規律と自由の「黄金比」
就任わずか3戦目にして、アルベロア監督が見せた「戦術的な調整力」には正直驚かされました。
アロンソ政権下では、エンバペ以外の選手に対してかなり細かな立ち位置の制約を課している印象があり、それがかえって前線の流動性を奪う要因になっていました。
しかしアルベロアは、両ワイドで”誰か”が幅を取るという「原則」を維持させつつも、フロントスリーのポジションチェンジを積極的にさせているように見えました。
この「管理された自由」によって、ヴィニシウスやエンバペが相手のマークを外してバイタルで前を向く回数が劇的に増加しました。(まぁ相手が今日のモナコだったからだけかもだけど笑)
また、単に自由を与えただけでなく、ネガトラ(攻→守の切り替え)の強度を「仕組み」として再構築した点も高く評価できます。
選手たちの闘志を引き出しつつ、撤退時のブロック形成のスピードを一段階上げたことで、モナコのビルドアップの弱みを徹底的に叩くことに成功しました。
アルバセテ戦で見せた「無秩序な自由」の失敗から、短期間でこれほどまでに「機能的な自由」へとチームを整備してきたアルベロア。
選手のポテンシャルを信じつつ、戦術的な枠組みを捨てない彼の調整力は、今のマドリーにとって最大の救いになるかもしれません。
まとめ
- 圧巻の6ゴール!モナコを蹂躙しCLストレートインに向けて再始動!
- アルベロアの調整力が光る。フロントスリーの流動性がエンバペを加速させた
- ヴィニシウス、1G2A1OG誘発の大暴れ。結果で価値を証明
- ネガトラ強度の復活。しかし自陣からのビルドアップは深刻な懸念材料
大勝の余韻に浸りたいところですが、このインテンシティを維持するための疲労管理が今後の焦点になります。
ここまで大勝しておきながら、アルベロア監督のターンオーバー的な交代は控えめでしたからね。
次戦はラ・リーガ、この勢いを本物にするための重要な一戦となります。
次戦は1月25日(日)、ラ・リーガ第21節、アウェーでのビジャレアル戦です。
ではまた次の記事でお会いしましょう! バイバイ!