
試合概要
この記事では2025年9月17日(日本時間)、UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節 レアル・マドリード vs マルセイユの試合を振り返ります。
結果は2-1でレアル・マドリードが勝利。
得点はすべてエンバペのPKによるもので、チームは大事な初戦を白星でスタートしました。
しかし、カルバハルの退場やビルドアップ面での課題も浮き彫りになり、決して安心できる内容ではありませんでした。
ギリギリで勝ち点3をもぎ取ったこの一戦を振り返っていきましょう。
まいマド的総括
ラ・リーガ第4節 レアル・ソシエダ vs レアル・マドリードのスタメンとハイライト
試合ハイライトはこちら
※ハイライト引用(レアル・マドリード公式チャンネル)
両チームのスタメンとフォーメーション


画像引用元(FOTMOB)
途中出場(マドリーのみ)
5分 トレントOUT↔︎ カルバハルIN
63分 ロドリゴ OUT↔︎ヴィニシウス IN
63分 マスタントゥオーノ OUT↔︎ブライム IN
73分 ギュレル OUT↔︎アセンシオ IN
試合の流れ
前半:ハイプレスがハマるも決定力不足
立ち上がりからマドリーはハイプレスが機能し、マルセイユを押し込む展開に。
何度も決定機を作り出しましたが、フィニッシュの場面で決めきれず。
一方で自陣からのビルドアップでは相手のプレスに苦しみました。
まさにハイプレスvsハイプレスという構図になった前半
先制したのはマルセイユ、ギュレルとハイセンの中途半端なパス交換の隙を突き、先制。
しかしその直後、左サイドからのロドリゴのカットインに対して相手の軽率なファールがありPK獲得。
エンバペがこれを冷静に決め切って前半のうちに追いつきます。
その後は両チームとも落ち着いた展開となり、膠着した展開のまま後半へ移ります。
後半:退場で数的不利に
後半に入ると両チームともハイプレスの強度が落ち、試合は一進一退の展開に。
72分、CKの競り合いでカルバハルが退場し、マドリーは2試合連続で10人での戦いを強いられることに。
それでもヴィニシウスの突破から相手のPKを誘い、エンバペがこの日2度目のPKを冷静に沈め、マドリーが一歩前へ出ます。
その後、クルトワを中心にマルセイユの猛攻を凌ぎ切ったマドリーがチャンピオンズリーグ初戦を白星で飾りました。
管理人の感想
エンバペ以外の得点源が必要
この試合、2得点をPKで奪ったエンバペ。
ラ・リーガでの活躍も含め、絶好調の彼ですが、あまりに決定機を彼に依存しすぎている印象です。
特に前半は彼含め、マスタントゥーノらにもチャンスはありましたからね。
18本放ったシュートのうち11本が枠内シュートだっただけに決定力不足を感じます。
(ラ・レアル戦もそうだったけど、GKの異様なセーブ数は一旦無視で笑)
特に先発出場した右ウイングのマスタントゥオーノに関しては、決定機やゴールを意識したプレー選択が多かっただけに、得点を奪えなかったのは痛いですね。
右サイドバック問題が深刻化
この試合先発出場した右SBのトレントが開始5分でハムストリングを負傷。
6〜8週間の離脱となる見込みです。
トレントの離脱に加え、カルバハルもこの試合の退場で次節出場停止。
リーグを含めた過密日程が今後続くと考えると、今季も再びバルベルデが右サイドバックを担う可能性が高まります。
個人的にはベリンガムやカマヴィンガの復帰も間近ということもあり、選手層的な意味では大きな心配はしていません。
ですが、
- シーズン序盤でチームを最適解を探している最中に中盤の外せないピースであるバルベルデを右SB起用しなければいけない
- マドリーにフィットし始めてきたトレントが離脱
この上記2つの理由でトレントの離脱は痛いなと感じます。
左サイドバックは謎に人材豊富なんですがね…トホホ
カレーラス、チュアメニ&バルベルデの安定感
ネガティブな事ばかり書いてしまいましたが、もちろんポジティブ要素もあります。
今季開幕から5試合、連勝を続けるチームの中で明らかに外せない選手たちが見えてきました。
エンバペは散々絶賛しているからいいとして…
カレーラス、チュアメニ&バルベルデの安定感は異常
チュアメニに関してはマドリー贔屓目抜きにしても、世界ナンバーワンアンカーなんじゃないかと思います。
元々の長所だったボールの奪取性能やロングボールの精度に加え、判断のスピードと質が昨季よりも1つどころか2つ、3つ上のレベルへ達している感があります。
カレーラスに関しても、今季加入ながらも公主ともに堅実な活躍を魅せており、特に守備に関しては本職CBの選手がサイドを守っているような安心感を感じます。
本来であれば、攻撃参加が売りの選手でもあるため攻撃に絡んでいきたい感は見えますが、ヴィニシウスが全くと言っていいほど、同サイドバックの攻撃参加にはパスを出さないので囮としてのランニングしかできていません。
(この点に関しては本当に可哀想…)
とはいえ、この試合の序盤のエンバペのバイシクル未遂のように、左ウイングがヴィニシウス以外であれば効果的に攻撃に絡む力を持っています。
バルベルデはここまで躍動しているというほどの印象は受けませんが、チュアメニと同じ位置でドシっと構えボールの配給に徹しており、とにかくミスの少なさとハイプレスの迫力が光ります。
というように個人的に安定感が異常でチームに欠かせない彼らに共通する点はとにかくミスが少なく、守備で相手に勝ち切ることができるという点です。
シーズン序盤にも関わらず、こういった「チームに1人は欲しいよね」というタイプの選手が3人もいるというのは非常にポジティブな要素なのではないでしょうか。
まとめ
- エンバペの2発PKでCL開幕戦を勝利スタート
- 前半の決定力不足とビルドアップの停滞が課題
- 右サイドバックの離脱&退場で選手層に不安
大事な初戦を勝ち切ったことはポジティブな材料です。
課題を修正しながら、チームが今後どのように進化するのか次戦以降に注目が集まります。