
試合概要
この記事では、2026年1月15日(木)に行われた
コパ・デル・レイ(国王杯)ラウンド16「アルバセテ vs レアル・マドリード」の一戦を振り返ります。
シャビ・アロンソ前監督の電撃解任を受け、カスティージャから昇格したアルバロ・アルベロア新監督の初陣。
結果は 3-2での敗北。
後半94分に被った劇的な失点により、白い巨人はあまりに惨めな形で国王杯を去ることになりました。
結論から申し上げれば、「内容は最悪、個も組織も機能不全」。
監督が変わっても、ピッチ上の選手たちに漂う「無関心」な態度と攻撃の停滞は変わらず、クラブの崩壊を再確認させるだけの90分間でした。
今のマドリーが直面しているのは、単なるスランプではなく、クラブの根底を揺るがす深刻なアイデンティティの危機とさえ思ってしまう。
深刻なものでした、早速この一戦を振り返ります。
まいマド的総括
コパ・デル・レイ ラウンド16 アルバセテ vs レアル・マドリードのスタメンとハイライト
試合ハイライトはこちら
※ハイライト引用(U-NEXT フットボール)
両チームのスタメンとフォーメーション


画像引用元(FOTMOB)
途中出場(マドリーのみ)
65分 ハイセン OUT→アラバ IN
65分 フラン・ガルシア OUT→カマヴィンガ IN
77分 マスタントゥオーノ OUT→パラシオスIN
77分 ダビド・ヒメネス OUT→カルバハル IN
86分 セステロ OUT→アンヘル IN
試合の流れ
「アルベロアの色」と、中身のないポゼッション
初陣に際し、アルベロア監督はカスティージャでの教え子であるセステロをアンカー(ピボーテ)に据え、右SBにダビド・ヒメネスを起用。
フェデ・バルベルデにより自由な役割を与えるなど、独自の彩りを加えようとしました。
しかし、ピッチ上で繰り広げられたのは、アロンソ政権末期から続く「持たされているだけ」の退屈なフットボールでした。
マドリーは高いポゼッション率を記録するものの、ペナルティエリアへの侵入経路を完全に遮断されます。
対するアルバセテは、徹底したヴィニシウスへのマークとパスコースの封鎖を行いました。
その結果マドリーの7番は沈黙し、アタッキングサードでの創造性は皆無でした。
35分、セットプレーから豪快なヘディングを叩き込まれ先制を許すと、前半終了間際にマスタントゥオーノがこぼれ球を押し込み辛うじて同点に。
しかし、この得点は組織的な崩しではなく、単なるセットプレーの二次攻撃に過ぎませんでした。
「自由」の代償と、致命的な被カウンター対応
後半、インテンシティを上げたマドリーでしたが、交代策で試合のパワーバランスを掌握したのはアルバセテでした。
82分、またしてもセットプレーの混乱からボレーを叩き込まれ勝ち越しを許します。
土壇場の91分、ギュレルの精密なCKからゴンサロ・ガルシアが値千金のヘディングを決め、一度は試合を振り出しに戻しました。
しかし、今のマドリーには試合をクローズする気概すら残っていませんでした。
94分、前がかりになったところを突かれ、致命的なカウンターを献上。
一度はカルバハルがブロックしたものの、そのこぼれ球を流し込まれ、終戦。
セグンダ17位のチームに執念で完敗を喫しました。
管理人の感想
マドリーの魂は失われてしまったのか
正直、視聴を途中でやめたくなるほど酷い内容でした。
監督交代による「解任ブースト」など微塵も感じられず、組織的な守備の約束事も、攻撃の連動性も、すべてが機能不全に陥っています。 特に、以前から指摘し続けている「被カウンター対応」の脆弱性は、格下相手であっても改善の兆しがありません。
組織として守る意識が希薄で、最後は個人のリカバリー能力頼み。その個人技すらも、今のチームに漂う「無関心」な空気に飲み込まれているように見えます。
「自由なフットボール」の限界と、選手たちの傲慢
各メディアの報道通り、選手たちがアロンソ監督の戦術的制約を嫌って「自由」を求めたのだとしたら、今のこの惨状は彼ら自身が招いた報いとすら言えるかもしれません。
彼らの言う「自由」が成立していたのは、ピッチにクロースやモドリッチといった、「指揮者」がいたからです。
彼らが去った現在の状況で現代サッカーの構造を無視して「個の自由」を叫んだところで、待っているのはただの無秩序でしかありません。
マドリーというブランドにあぐらをかき、モダンなフットボールへの進化を拒む選手たちは、たとえ「スター」であっても入れ替えるべき時期に来ているのではないでしょうか。
フロントの短絡的な姿勢への疑問
そして何より問題なのは、この根深い課題を「監督解任」という極めて短絡的な手段で解決しようとしたフロントの姿勢です。
チームが勝てない責任をすべて監督に押し付け、選手を甘やかした結果が、このアルバセテ戦の醜態です。
これでは誰が監督として来ても、同じことの繰り返しです。
今のマドリーに必要なのは、小手先の監督交代ではなく、クラブ全体の構造、そして選手の意識を根底からひっくり返すような抜本的な改革ではないでしょうか。
まとめ
- 国王杯敗退。セグンダ17位アルバセテに執念で敗れる屈辱
- アルベロア初陣も、解任ブースト皆無。攻撃の停滞と守備の崩壊は継続
- 「個の自由」を求めた結果の無秩序。組織としての体をなしていない現状
- フロントの短絡的な監督人事と、選手の慢心が招いた必然の凋落
先の見えない長いトンネルに入ってしまった感があります。
監督を変え、教え子を抜擢しても、中身が変わらなければ結果はついてきません。
次戦はラ・リーガ、立て直しは待ったなしの状態です。
まずは選手たちの顔つきが変わるのか、それともこのまま自由落下を続けるのか……。
次戦は1月17日(土)、ラ・リーガ第20節レバンテ戦です。
ではまた次の記事でお会いしましょう! バイバイ!