
試合概要
この記事では、2025年12月21日(日本時間)に行われたラ・リーガ第17節「レアル・マドリード vs セビージャ」の試合を振り返ります。
2025年を締めくくるラストゲーム。
ベルナベウにセビージャを迎えた一戦、結果は 2-0での勝利。
スコアだけ見れば完勝のようですが、その裏には守護神の獅子奮迅の活躍と、縁の下の力持ちたちによってもたらされた勝利でした。
早速この試合をを深掘りしていきましょう。
まいマド的総括
ラ・リーガ第17節 レアル・マドリード vs セビージャのスタメンとハイライト
試合ハイライトはこちら
※ハイライト引用(Real Madrid)
両チームのスタメンとフォーメーション


画像引用元(FOTMOB)
途中出場(マドリーのみ)
72分 ギュレル OUT→カマヴィンガ IN
83分 ヴィニシウス OUT→ゴンサロ IN
93分 アセンシオ OUT→ダビド・ヒメネスIN
試合の流れ
保持時WBの人選と、冷や汗ダラダラの立ち上がり
僕はこの試合、保持時にアセンシオ、リュディガー、ハイセンの3バックを想定していました。
しかし実際はチュアメニがCB間に落ちる可変でした。
そして最大の驚きは、ラウール・アセンシオの右ウイングバック起用。
ボール保持時をこれまで課題としてきたアロンソマドリーでこの選択は少し驚きです。
というのも、みなさんご存知の通りアセンシオはボールの扱いに長けているわけではないですし、
尚且つサイドはCBとは違い角度が限られた中で相手のプレスを交わさなくてはいけません。
一方で彼の思い切った攻撃参加やスピードに賭けた采配と言えるのではないでしょうか。
結果的には守備面ではもちろん、攻撃面でもアセンシオ起点でロストすることなく試合を終えることができたので、これはある種「吉」と出た印象です。
ただ、試合の入りは正直言って「目を覆いたくなる」レベルでした。
開始わずか3分で、ハイセンが2度の致命的なミス。
チュアメニのパスミスがあったにせよ、ハイセンの対応の軽さは擁護しきれません。
さらに6分には、ここ数試合低調なフラン・ガルシアがロストから決定機を献上。
「いい加減、気合を入れてくれ」と叫びたくなるほどでした。
守護神クルトワでなければ2失点していてもおかしくないような不安定な立ち上がりでした。
沈滞ムードを切り裂いた「縦パス」と「ベリンガムの決定力」
15分過ぎまで、マドリーは重たい停滞感に包まれていました。
両WBがアセンシオ&フラン・ガルシアと言う事もあり、ビルドアップの出口が見つかりません。
ただ両サイドからゲームが作れないとなると、この試合は特に縦パスへのチャレンジが目立ちました。
特に積極的だったのはハイセン。
元々ビルドアップや鋭い縦パスを長所とする彼は守備のミスを取り返すかのように、トライします。
受け手と合わないシーンなども多く、手放しで賞賛するレベルではなかったですがこの挑戦は評価したいです。
そして37分、歓喜の瞬間が訪れます。
相手の不用意なファールから得たフリーキック。
キッカーはここ数試合復調してきたロドリゴ、彼のボールに合わせたのはベリンガムでした。
あの打点の高さ、そしてボールへのアプローチの仕方。
まさに「エアバトラー」と呼ぶにふさわしい100点満点のヘディング弾でした!
オープンな展開と「クルトワ大明神」の降臨、そしてロドリゴの躍動
後半、1点リードのマドリーでしたが、50分を過ぎると試合はオープンな展開へと突入します。
カウンターの応酬は本来エンバペやヴィニシウスを擁する我々マドリーにとって「美味しい」はずですが、今の守備陣の脆さを考えると諸刃の剣。
実際、55分にはリードしているチームとは思えないほど無防備に裏を取られますが、ここを救ったのは「クルトワ大明神」でした。
クルトワという最後の砦がいなければ、間違いなく違う結果になっていたでしょう。
その後68分に相手CBの一角が2枚目のイエローで退場。(これはラッキーでした 2枚とも不要なイエローだったと思います)
数的優位を得たマドリーは試合をコントロールしつつ、ゲームを締めにかかります。
ただここで終わらせないのが「復調の男 ロドリゴ」でした。
ヴィニシウスがゴンサロと交代したことによって空いた左サイドを軸に積極的に仕掛けていきます。
そして85分には相手エリア内でドリブルを仕掛けると、相手が思わず伸ばした足に引っかかりPK獲得。
彼の細かくスムーズなドリブルは相手エリア内やバイタルの密集地では脅威です。
そしてそのPKをエンバペが落ち着いて、決め切り2-0と突き放します。
さらにこの得点により、レアル・マドリードの歴代年間得点ランキング 1位のクリスティアーノ・ロナウドが2013年に記録した59得点に並びました!
これを祝福してか、エンバペはPKを決めた後に憧れのCR7のアイコニックなゴールセレブレーションを披露。
エンバペの”粋な”演出で2025年最後の試合を勝利で締めくくることができました!!
管理人の感想
内容面は相変わらず…
2025年最後の試合となった、セビージャ戦でしたが内容は褒められたものではありませんでした。
特に再三このブログや動画でも指摘している「ボール保持/押し込んだ攻撃」と「被カウンター対応」に改善が見られません。
前者の押し込んだ攻撃については本当に深刻でアタッキングサードでの組織の崩しや連携はほとんどありませんでした。
オープンプレーからの得点もどんどん減少していますし、年明けもこの様子では今季のタイトル獲得は難しいのではないかと思ってしまいます。
そして被カウンター対応に関しても、最終ラインがずれていたり、守備者が不用意に飛び出して一発でかわされたりなど組織的な守備とは程遠い対応となっています。
これまではミリトンやリュディガーが個人の守備で守り切るシーンも散見されました。
ただ怪我人が増えているこの状況とハイセンのようなカウンター対応に難がある選手を継続的に試合に出すのであれば早急にチームに守備の約束事や最終ラインの整備を進めてほしいと思います。
対照的な「個」の輝き
とはいえ、2-0で勝利したこの試合ネガティブな要素ばかりというわけではありません。
この試合では組織としては前述した通り、機能不全を感じましたが、
それとは対照的に選手個々人は良かったと思います。
中でも個人的に良かったと思うのは
クルトワ、チュアメニ、ベリンガム、ロドリゴです。
クルトワは言わずもがなですが、この試合だけに限っていうと枠内5セーブでxGOT直面は1.07(1失点はするだろうという期待値)でした。
セビージャにも決定機が多かったので間違いなくこの試合の立役者です。
チュアメニも特にこの試合が凄かったというより今シーズン通してずっとすごいのですが、
圧倒的な対人守備能力でボールを奪い切って攻撃に繋げることのできる現在唯一無二の選手だと思います。
セカンドボールの回収能力もこの試合目立っていて、個人的には世界最高のアンカー/ピボーテに推したい選手です。
そしてこの試合の先制点を挙げたベリンガムも外せません。
ここ数試合は攻守に渡ってファイトする昨季以前の彼が戻ってきた気がします。
それまでももちろんファイトはしていましたが、個人的には空回りしていた印象がありました。
この試合でも守備ではゴール前まで戻ってシュートブロック。
攻撃では得点シーンのように積極的にゴール前まで顔をだす。
まさにボックスtoボックスのお手本のような動きをしてくれました。
最後はロドリゴ。
彼のここ数試合での復調っぷりには驚かされるばかりですが、
この試合でも1A+PK獲得で全得点に絡む活躍を見せてくれました。
ドリブルのキレも戻ってきましたし、惜しくも相手GKに阻まれたもののエリア内で自分で浮かしてボレーシュートのアイデアには痺れました!
とにかく彼がこの好調を維持してくれるのであればスタメンは当確かなと思えるほどの活躍でした。
それ以外にも途中交代で入ってきた怪我明けのカマヴィンガも持ち前の推進力のあるドリブルと無理の効く守備対応は相変わらずで好印象でした。
というような感じで組織としての停滞感とは対照的に「個」で輝く選手たちが多かったのはポジティブなポイントだと思いました。
ヴィニシウスに対する指笛の意味とは
82分、ヴィニシウスがピッチを去る際のベルナベウの反応は、拍手と指笛が入り混じる異様なものでした。
個人的にこの試合の彼の活躍は「可もなく不可もなく」という感じ。
しかし、「これがマドリーのエースか?」と問われると決して満足できるものではありません。
今季に入ってからの彼の振る舞いや態度、また契約延長に対する報道などが現地のマドリディスタを刺激している原因なのかもしれません。
僕としても何度かこのメディアを通じて発信しているように、彼のプレークオリティはともかくマドリーのキャプテンとしての器はまだないと感じているので、
今後の彼には注目し続けたいと思います。
まとめ
- 守護神クルトワの神セーブ連発と好調ロドリゴの躍動
- ベリンガムのハイクオリティ&献身性
- ヴィニシウスに対する指笛は現地マドリディスタからの期待の裏返し
- エンバペの記念すべきゴールで勝利!2025年を勝利で締めくくる!
完勝とは言えませんが、苦しみながらも2025年を白星で締めくくったことは大きな成果です。
マドリディスタの皆様、今年も深夜・早朝の観戦、本当にお疲れ様でした!
次戦は2026年1月5日のレアル・ベティス戦です。
新たな年、さらに進化したレアル・マドリードに会えることを願って。
ではまた次の記事でお会いしましょう! バイバイ!