
試合概要
この記事では、2025年11月24日(日本時間)に行われたラ・リーガ第13節「エルチェ vs レアル・マドリード」の試合を振り返ります。
代表ウィーク明け、中断前の重たい空気を払拭したいレアル・マドリード。
アロンソ監督はかなり思い切ったスターティングメンバーを送り出し、再起を図りましたが、結果は 2-2での引き分け。
敗色濃厚だった終盤に追いつき、なんとか勝ち点1を拾ったものの、
依然としてチームの歯車は噛み合わず、課題が浮き彫りになる90分となりました。
早速試合を振り返っていきましょう。
まいマド的総括
ラ・リーガ第13節エルチェ vs レアル・マドリードのスタメンとハイライト
試合ハイライトはこちら
※アップされ次第、反映します!
※ハイライト引用(レアル・マドリード公式チャンネル)
両チームのスタメンとフォーメーション


画像引用元(FOTMOB)
途中出場(マドリーのみ)
57分 ロドリゴ OUT→ヴィニシウス IN
57分 フラン・ガルシア OUT→バルベルデ IN
57分 セバージョス OUT→カマヴィンガ IN
64分 ギュレル OUT→ゴンサロIN
88分 カレーラス OUT→ブライムIN
試合の流れ
前半:クルトワに救われつつも、噛み合わない攻撃陣
立ち上がりは、エルチェのアグレッシブなハイプレスにマドリーがかなり苦しめられました。
ビルドアップの出口を塞がれ、カレーラスのミスからエルチェの決定機を作られるなど厳しい展開が続きます。
クルトワのビッグセーブ連発でなんとか0点に抑えます。
(彼じゃなければ2〜3失点してたんじゃないか…汗)
時間の経過とともに、今度はマドリー側のハイプレスのギアが上がり、
前線〜中盤でボールを奪うシーンも増えていきました。
ボール保持自体は徐々に安定してきたものの、問題はそこから先。
アタッキングサードに入ってからの「3人目の動き」が乏しく、
ボールは持てているのに、相手からすると守りやすそうなポゼッションになっていたのが印象的でした。
そんな中で、一つ光ったのがエンバペの右サイドからの決定機。
右からのグラウンダーのクロスにエンバペが合わせたシーンでは、
CBのアセンシオが大胆なオーバーラップで+1を作り出し、ようやく相手守備にズレを生み出します。
ただ、CBがあそこまで出ていくのはリスクも大きく、本来であれば前線の選手たちの流動性でもう一段階崩していきたい場面でした。
それでも、ロドリゴが左に流れ始めてから前線にやや流動性が生まれ、
ギュレル→エンバペへのロングカウンターでこの試合初のビッグチャンスを作るなど、
攻撃のリズムが少しずつ出てきたのも事実。
33分にはアーリークロスから再びエンバペが決定機を迎え、
エンバペ個人のコンディションの良さははっきりと感じられる前半となりました。
とはいえ、
「エルチェもマドリー対策バッチリ」
「マドリーのビルドアップはハイプレスに苦しむ」
「クルトワがいなければ試合が壊れていた」
というのが、前半を総括するうえでのキーワードになりそうです。
後半:殴り合いの後半、マドリーの救世主はセットプレー?
後半に入ると、試合は一気にスコアが動く「殴り合いモード」へ突入します。
52分、ついに均衡が破られ失点。
エルチェに非常に丁寧に崩され、
構えて守っていたはずのマドリーが、バイタルで好き放題やられてしまう形からゴールを許します。
このシーンに関しては、チュアメニ不在の影響を感じざるをえない場面でした。
最終ラインの前で相手の攻撃の矢印を一度止めてくれる存在がいないことで、
バイタルエリアがスカスカになりがちで、そこを見事に突かれた印象です。
セバージョス&ギュレルでは守りきれなかった…
その後も、マドリーの守備の弱点を突かれる場面が続きます。
特にハイセンはビルドアップなどボール保持の面では魅力がある一方で、
対人守備やゴリゴリの競り合いは苦手な印象があります。
その弱点を突かれるように、ハイラインの手前で競らされてはフリックされたボールに対して背後に抜け出される形を何度か作られてしまいました。
それでも、今日のマドリーには一つ大きな武器がありました。
それが「トレントのセットプレー」です。
77分、ついに同点ゴール。
再三可能性を感じさせていたCKから、
トレントの正確なボールにハイセンが合わせて1-1。
シャビ・アロンソ監督が事前の試合会見で口にしてきた「セットプレーの重要性」が、
まさに有言実行という形で実を結んだシーンでした。
ここから一気に逆転ムードかと思われた矢先、
83分にまさかの失点。
アルバロの“恩返し弾”を食らい、スコアは2-1に。
「こんな時に限って決めないでくれよ…」と、
画面越しに頭を抱えたマドリディスタも多かったはずです。
それでも、このチームはまだ折れませんでした。
86分、再びセットプレーの混戦からベリンガムが押し込み、土壇場で2-2。
終わったと思われた試合を、もう一度振り出しに戻す値千金のゴールでした。
最終的にはそのままタイムアップ。
前半の内容からは想像しにくい殴り合いの後半を経て、
マドリーは2度ビハインドを追いつき、なんとか勝ち点1を持ち帰る結果となりました。
「追いついて引き分けたのは最低限」と言える一方で、
課題の多さもまた、はっきりと浮き彫りになった90分でした。
管理人の感想
保持で崩せない問題と、チュアメニ不在時の守備
この試合で一番気になったのは、やはり
「ボールは持てるのに、保持で相手を崩しきれない」
という今季の大きなテーマが、またしても顔を出してしまったことです。
前半からエルチェのハイプレスに苦しみ、ビルドアップが乱れる時間帯が続きましたが、
たとえ自陣からの前進が落ち着いてきた後でも、
アタッキングサードでの連動性の無さは最後まで解消されませんでした。
前線の選手たちが、
それぞれ「自分の形で得点する」形をやろうとしているようには見える。
ロドリゴはシュートに固執し、
ギュレルやベリンガムは中央での突破にこだわっているように思えました。
そのプレーひとつひとつのプレーが、
チームとして得点を奪う形になっているかというと、正直かなり怪しい。
結果として、
「攻撃陣みんなが違うことをやろうとしている」
というチグハグ感が、画面越しにも強く伝わってきました。
その一方で、今日のセットプレーは明確なストロングポイントでした。
トレントは守備面やオープンプレーでのプレーにはまだまだ改善の余地があります。
ただ、プレースキックでのボールの精度は本当に高く、
ハイセン、アセンシオのようなターゲットがいることで、相手にとっても大きな脅威になっていたと思います。
実際に、その武器から2度の同点ゴールが生まれているわけで、
ここは純粋に評価すべき進歩です。
この試合、失点シーンで感じたのは、守備ブロックの「脆さ」です。
2点目のアルバロの得点はともかく、1失点目はバイタルエリアであれほど好き放題やられてしまうのはいただけません。
ここで改めて痛感させられるのが、チュアメニ不在の影響です。
ここまでフィルター役としてCBの前で中央を締めていた彼が怪我で離脱していることで、相手に簡単に侵入を許してしまいました。
ハイセンの対人守備の課題も浮き彫りになりましたが、それ以前にチーム全体として守備のスイッチが入っておらず、自陣での守備で強度が足りていないのが気になりました。
もちろん、代表ウィーク明けの難しい一戦で、
内容が悪い中でも勝ち点1を拾えたこと自体はポジティブです。
クルトワのスーパーセーブ、エンバペのキレ、トレントのキック、ハイセンの得点、ベリンガムの勝負強さ。
個々のクオリティがチームをギリギリで支えているのもまた事実。
だからこそ、ここからアロンソ監督に求められているのは、
この個のクオリティを「バラバラに光らせる」のではなく、
一つのコンセプトのもとに束ねていく作業だと感じています。
誰がどのゾーンで起点を作り、
誰が最後にゴール前に飛び込むのか。
3人目の動きは誰が担当するのか。
ハイラインの裏をケアしながら、どこまでリスクを取るのか。
こういった部分を、
選手任せではなく「チームの約束事」としてもう一段階整理できるかどうかが、
この先のマドリーの命運を分けるポイントになりそうです。
まとめ
- 昇格組にまさかの引き分け
- マドリーは3戦勝ちなし
- セットプレー弾2発!
次戦は11月27日(木)05:00~(日本時間)のチャンピオンズリーグ第5節のオリンピアコス戦です。
ではまた次の記事でお会いしましょう!
バイバイ!